ログインするとすべての記事が読めます

メタボが気になる! 脂質の検査から見えるコト

メタボが気になる! 脂質の検査から見えるコト

第1回 LDLコレステロールとHDLコレステロール

コレステロールには、さまざまな種類がある

[2013/10/18]

第1回は、LDLコレステロールとHDLコレステロールについてのお話です。

脂質異常症の検査と聞いて、みなさんが一番に思い浮かべるのは「コレステロール値」ではないでしょうか?「動脈硬化の原因になるから、高コレステロールは健康に悪い」というイメージをお持ちの方は、多いと思います。

でも、コレステロールは、脳や肝臓などの臓器、血管の細胞膜、ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン・性ホルモンなど)の材料として、体に必要な成分なのです。
 

コレステロール(油)は、水に溶けやすいタンパクと結びついて血流にのる

コレステロールは、食事によっても体内に取り込まれますが、大部分は肝臓で合成されています。摂取・合成されたコレステロールは、血流にのって体中を巡ります。
コレステロールは脂質(油)なので、血液(水)に溶けにくい性質があります。そのため、血液中を移動するときには、水に溶けやすいタンパクと結合します。このように、コレステロールなどの脂質とタンパクが結合した状態を、リポタンパクといいます。

リポタンパクは、比重の違いによって、以下の5種類に分けられています。一番上のカイロミクロンが最も軽く、一番下の高比重リポタンパクが最も重いリポタンパクです。
この5種類のうち、動脈硬化を防ぐリポタンパクは、高比重リポタンパク(HDL)のみ。それ以外は、動脈硬化を引き起こすリポタンパクです。

 

1 2 3 次へ

教えて!健康コラム

「健康コラム」をもっと見る

新着健康コラム

「新着健康コラム」をもっと見る