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緑内障を知ろう!

緑内障の治療

緑内障の治療は、個人の病状によって異なります。視野異常が進行していない初期段階では、薬物による治療(主に点眼薬)を行います。薬物を用いても眼圧が十分に低下しない場合や、視野異常の進行が止まらない場合は、レーザー治療や手術治療が用いられます。

ただし、薬物治療、レーザー治療または手術治療で眼圧がある程度下がった場合でも、治療を中断すると眼圧はまた上昇します。緑内障治療を受ける場合の注意点は、①医師の指示通りに薬を使用する②定期的に眼科を受診する③回復が見られない場合は、治療法の追加・変更を検討することです。特に定期的に視野検査を受け、常に視野異常が進行していないことを確認することは重要です。

視野障害がない、もしくは回復していることが確認できて初めて治療が順調であるかどうか判断されるからです。このことから、緑内障は一生涯に渡り管理が必要な病気であると言えるのです。また、眼圧上昇の原因がほかの疾患にある場合は、原因となる病気の治療を行うことが重要です。

治療1 薬物療法で眼圧をコントロール

緑内障治療の薬には点眼薬と内服薬がありますが、ほとんどが点眼薬を用いられます。
薬物治療の主な特徴は、薬の種類や量を変えることによって、治療を調節できることです。
1種類の点眼薬では効果が思ったほど現れなければ、複数の種類を組み合わせるのが一般的です。
点眼薬は緑内障のタイプや症状、眼圧の高さ、視野異常の進行度などに合わせて処方されます。点眼薬が効くかどうかは、個人差があります。点眼薬で効果が現れない場合は、内服薬を追加する場合もあります。
薬の種類によっては、副作用として睫毛(まつげ)が伸びたり、目の周囲の色素沈着があります。しかし点眼薬をさし忘れたり内服薬を飲まなかったりすると、眼圧が上昇し視神経の障害が進行する危険性が高くなるため、医師の指示通りに使用しましょう。なお副作用が強く、処方された薬の継続が困難な場合には、必ず担当医に相談することが大切です。

治療2 レーザー治療・手術治療

薬物治療で眼圧が下がらない、または視野異常の進行が止まらない場合などに、レーザー治療や手術治療が用いられます。

レーザー治療

レーザー光を眼球に当て、隅角から房水が流れやすくして眼圧を下げる治療法です。レーザー治療は外来診察室で行われ、15~20分程度で終了し痛みもほとんどありません。治療後、通常2~3週間かけて正常値まで低下します。

手術治療

薬物療法とレーザー治療で効果がない場合、手術治療が用いられます。主に房水の流出経路を新たに設ける手術です。最も多く用いられる手術法は、線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)と呼ばれます。
手術後、数週間はぼやけて見えることもありますが、通常3ヵ月以内に手術前の視力に戻るかほぼ同じレベルまで回復します。4分の3以上の確率で眼圧が十分低下するという統計もありますが、中には眼圧が十分に下がらない場合もあります。この場合、さらに薬物治療か手術治療が必要となります。また、緑内障濾過手術後の目は、感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。

緑内障を知ろう!

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