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緑内障を知ろう!

緑内障の検査

緑内障は主に、①眼圧検査、②眼底検査、③視野検査、④隅角検査などを通して診断されます。定期検診などでいずれかの検査に異常がみられた場合は、必ずもう一度眼科医師による精密検査を受けましょう。

①眼圧検査

眼球の固さ(眼圧)を測定します。眼圧計には、麻酔をかけて直接目の角膜表面に測定器具を当てる「接触型」と、目の表面に空気を当てる「非接触型」の二通りがあります。緑内障の経過観察には、より正確な「接触型」が望ましいとされる一方、「非接触型」は感染等の危険が少なく簡便なため、ルーチン検査に適しているとされます。
正常値は10~20mmHgとされますが、眼圧は季節や時間帯などによって変動し、緑内障の人は変動の幅が大きいです。たとえ正常範囲内であっても、とくに40歳以上の人は定期的検査が必要です。

②眼底検査

視神経の状態を確認するために、視神経乳頭の陥凹を直接観察する検査。視神経乳頭の変化は、視野の異常よりも先に現れるため有効です。特殊な検査用レンズを用いて、眼球の奥を検査します。瞳孔が広がった状態にする散瞳薬を用いると、より詳細に検査ができます。眼底の血管は、外から直接見ることのできる唯一の血管であるため、緑内障のほかにも視神経疾患、糖尿病性網膜症、動脈硬化、高血圧症などの診察も可能です。
緑内障の特徴は、視神経乳頭の中心にある陥凹が、徐々に広がり変形して大きくなると同時に色が白っぽくなります。視神経乳頭の変化は検査ですぐに確認可能であるため、緑内障の早期発見に重要。とくに眼圧に異常がない「正常眼圧緑内障」の診断に役立ちます。

③視野検査

緑内障症状の特徴である視野の欠損(見えない範囲)があるかどうか、また欠損範囲の大きさから、緑内障がどの程度進行しているか診断します。緑内障による視野異常の進行パターンはほぼ一定しているため、進行段階を把握することが可能です。
検査には動的視野測定法と静的視野測定法の二通りがあります。そのほか、青や黄などの光、点滅する光、特殊な標的(輪)など、各種の新しい視野検査が開発されており、初期発見するのに効果をみせています。検査はいずれも見えにくい、または見えない範囲がないかを片目ずつ測定します。健常者の片目で見える範囲(視野)は、通常鼻側60度、耳側100度、上側60度、下側75度とされます。

④隅角検査・細隙灯顕微鏡検査

眼圧が高いと判断された場合に、その原因を調べる検査。高眼圧の原因の診断や、緑内障の病型決定に重要で、主に房水の通り道である隅角の状態を調べます。隅角が十分に広ければ「開放隅角緑内障」、一方狭ければ「閉塞隅角緑内障」と診断されます。そのほか、続発緑内障や先天緑内障でも特徴的な所見がみられます。

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