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白内障を知ろう!

白内障の治療法

日常生活に支障がなければ、治療薬を用いて白内障の進行を遅らせます。
白内障の治療薬には、点眼薬と内服薬がありますが、内服薬は、現在の医薬品承認の基準では、
効果を証明する科学的根拠となるデータが不十分なため、実際に眼科で処方されるのは点眼薬がほとんどです。
医師の指示に従って正しく点眼することが重要です。

白内障の治療薬

点眼液

ピレノキシン薬
【商品名】
カタリン、カタリンK、カリーユニ など
【主な作用】
キノン体で引き起こされる水晶体蛋白編成を、ピノレキシンが阻害する

グルタチオン薬
【商品名】
タチオン、イセチオン、ピネチオン、グルタチオン など
【主な作用】
水晶体の白濁の原因となる水晶体蛋白SH基がSS結合(ジスルフィド結合)し、不溶性蛋白になるのを還元型グルタチオンが阻害する

内服液

チオプロニン薬
【商品名】
チオラ
【主な作用】
水晶体蛋白のSH基保護作用、解毒作用、代謝酵素賦活作用を有するとされる

 

白内障の手術

視力の低下が進み、日常生活や仕事に支障が出てきたり、また外出した際に光が異常にまぶしく感じたりするようになった場合は手術を行います。

手術前の検査

ほかの手術同様、白内障手術の前にさまざまな検査が行われます。まずは手術が問題なく行えるか、そして個人のニーズや目に合う眼内レンズと度数を選びます。水晶体のにごりがかなり進行している場合には、網膜の電気的検査や超音波検査などを行うことがあります。

主な検査
①視力・眼圧・屈折検査
②細隙灯顕微鏡検査:水晶体の周りの状態を検査
③眼底検査:網膜の状態の検査
④角膜内皮細胞検査:角膜の内皮細胞の減少を検査
⑤眼軸長検査:眼内レンズの度数決定
⑥そのほか:問診、血液検査 など

白内障の手術

手術では、まず濁った水晶体を取り除き、そして眼内レンズを埋め込みます。約3mmの傷をつけ、超音波を用いて水晶体を吸い出し(超音波水晶体摘出術)、残した薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを埋め込むという方法が一般的です。手術は局所麻酔で行われ、痛みはほとんどありません。

術直後によく起こる現象は、視界が青みがかかって見えることですが、特に日常生活に支障はなく徐々に回復します。術後特に注意することは、眼をこすらないこと、処方された点眼薬を一定期間使用し続けることなどです。
眼底や視神経に別の病気があった場合は、手術がうまくいっても視力が回復しない場合もあります。そして、まれに術後に合併症を起こすケースがあるため、注意が必要です。合併症の中で最も多いケースは、「後発白内障」(水晶体嚢の後嚢が術後1~2年で濁ってくる)。そのほか、まれに「網膜剥離」や「術後感染性眼内炎」などが起こる場合もあるため、術後の定期健診を怠らないことが重要です。

 

眼内レンズ
さまざまな度数の眼内レンズから、個人の年齢やニーズに合ったものを選びます。手術の傷を小さくするための折りたたみ式タイプ、遠方・近方の両方が見えるような多焦点型タイプなどがあります。
なお、現在多焦点型眼内レンズは保険適応ではありません。

 

緑内障と白内障の同時手術
最近では、緑内障手術と白内障手術を同時に行うことも多いようです。緑内障および白内障の一番の原因が老化にあるので、一定年齢を過ぎた人は両方の症状を持ち合わせている場合が多いためです。通常、緑内障手術を行った後に白内障が進み、視力の低下が見られますが、同時手術を行った場合は視力も改善に向かいます。

 

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