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目のトラブル健康コラム
ドライアイ対策の目薬、正しい選び方と意外と知らない効果的な使い方
「最近、パソコンやスマートフォンの画面を見る時間が増えた」という方は多いのでは?
目の疲れやドライアイの症状をもつ方も多いでしょう。そんな時に目薬はとても有効です。目を酷使している方が少しでも快適に過ごせるよう、意外と知られていない目薬の正しい選び方や使い方をご紹介します。
目薬の選び方
人工涙液の目薬
パソコン画面を長時間見る方は、ドライアイの症状に悩まされていることが多いです。ドライアイとは涙が少なくなり、目の表面が乾いて目に違和感や疲れがでる症状です。またコンタクトレンズを装着していると涙がコンタクトレンズに吸い取られたり、蒸発しやすくなったりして乾燥しやすい状態にあり、ドライアイの症状が起こりやすいのです。
このような場合、涙と似たような成分で作られた人工涙液の目薬がよいでしょう。人工涙液は薬成分が入っていないため、涙を補い、症状を自然に改善してくれます。目にゴミが入った場合などでも気軽に使え、副作用の心配もほとんどありません。
防腐剤が入っている目薬の注意点
市販のほとんどの目薬には塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、パラベンといった防腐剤が含まれており、容器の中で細菌の増殖を抑える目的があります。殺菌効果が1番高い塩化ベンザルコニウムが入っている目薬は、ソフトコンタクトレンズを装着したままの点眼は禁じられています。ソフトレンズの性質は薬物を吸着しやすく、角膜に障害を引き起こす心配があるためです。
市販の目薬でもソフトレンズOKなものがたくさんあり、ワンデイタイプなどは装着したままでも問題ないこともあります。
しかしドライアイの症状によっては防腐剤入りの目薬を使用できないこともありますので、不明な点は眼科の先生に相談してください。
防腐剤が含まれていない人工涙液はドラッグストアやネット通販で購入できます。
薬の使用期限に注意
目薬の使用期限は容器などに記載されていますが、これは未開封の場合の期限です。開封後の使用期限は防腐剤のまったく入っていない人工涙液の目薬の使用期限は10日で、医療用は1ヵ月、市販のものでも最長3ヵ月です。目薬は開封したら目薬や付属の袋に開封日をきちんと記載し、期限が切れたものや、未開封でも使用期限が切れていたら使用できません。目に見えなくても容器内で雑菌が繁殖していることも考えられます。なかなか使い切れない、という方は使い捨ての目薬を試してみるのもよいでしょう。
目薬の正しい使い方
目薬の効果を十分に発揮するため、正しくさしましょう。下まぶたを軽く引き、確実に目の中に入れてください。ただし容器の先端が目のふちやまつ毛に触れないように注意し、また目薬をさす前に手をきれいに洗いましょう。
目薬をさした後、目をパチパチすると目薬が流れてしまいますので、少しの間まぶたを閉じるか、目頭を軽くおさえます。目のまわりにあふれた薬液は清潔なティッシュなどでやさしく拭き取ります。
【番外編】まつげが伸びる目薬がある!?
ところで、目薬の中でも美容効果のある目薬が話題になっています。「ルミガン」は緑内障の治療で眼圧を下げる目的で処方されますが、その副作用としてまつげが伸びる育毛効果があることが知られています。
眼科専門医に相談すれば処方してもらうことも可能ですが、緑内障などの治療目的でないかぎり、保険が適用されず全額自己負担となります。
また「ルミガン」を美容目的で使用する時は、アイブラシなどでまつげだけに塗るように注意しましょう。誤って点眼したり目の周りについた場合、目のかゆみや充血、皮膚の色素沈着が起こる場合もあるようです。
人口涙液や緑内障の治療薬以外にも、目薬には様々な種類があります。広告やパッケージには、「疲れ目に効く」「目がシャキッと」「目が潤う」など、幅広い効果がうたわれていますね。長期間使用しても症状が改善しない場合はきちんとお医者さんに診てもらいましょう。思わぬ目の病気が隠れている場合もあります。