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脂質異常症特集サイト/メディマグ. 脂質異常症

脂質異常症とは?

高コレステロールと関係のある主な疾患

  • 脂質異常症 血液中のコレステロール及び中性脂肪(トリグリセライド)濃度が異常に高い状態。この状態が続くと、血管壁に脂肪が付着し、血管を狭め血流を滞らせる。また、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなる。
  • 胆石 コレステロールそのものが原因。コレステロールが結石化し、白く大きな胆石となる。胆嚢胆石の7割がコレステロール石。また、胆石が急性膵炎を引き起こすことも多い。
  • アテローム性 動脈硬化症 コレステロール過多のため、動脈の内壁に脂肪がたまり(アテローム)、血管の幅を狭くする。アテロームはもろくてはがれやすく、血管を詰まらせる要因にもなる。
  • 高血圧症 血液中の脂質過多により動脈硬化や心肥大が進み、血圧が上昇する。高血圧は動脈硬化をさらに進め、脳・心・腎などの臓器障害を起こす。
  • 虚血性心疾患 高コレステロールは、心臓を養う冠動脈の動脈硬化を進め、冠動脈狭窄、血栓、塞栓などを誘発する。胸痛を自覚しないこともある。
  • ネフローゼ症候群 腎臓の糸球体の障害により、多量のたんぱく質が尿に漏れ出す。脂質異常症、高コレステロール血症、低たんぱく血症などを引き起こす。

メタボリックシンドローム

中高年男性の2人に1人は「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」だとも言われているが、この“シンドローム(症候群)”がどのようなものかご存知だろうか。

厚生労働省の定義を引用すると、メタボリックシンドロームとは“心血管疾患予防を第一義の目的としてハイリスクグループを絞り込むために定義された疾患概念であり、内臓脂肪の蓄積によりインスリン抵抗性(耐糖能異常)、動脈硬化惹起性リポ蛋白異常、血圧高値を合併する病態”である。

もう少しくだいた言い方をすると、肥満(特に内臓に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満」)により、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態のことを意味する。

ちなみに「内臓脂肪型肥満」とは、内臓のまわりに脂肪が蓄積するタイプの肥満でいわゆる「りんご型肥満」のこと。自分が「内臓脂肪型肥満」かどうかを調べる方法として一番簡単なのは、ウエスト(へそまわり)を計ってみること。男性は85cm、女性は90cm以上の場合は要注意。腹部のCTスキャンを行い精密に内臓脂肪を測定するなど、病院にてきちんと検査することが望ましい。

また、メタボリックシンドロームと特に関係のある脂質異常症は「高トリグリセライド血症」。飲食過多によりエネルギーとして燃焼されず余った分が中性脂肪(トリグリセライド)となり、肝臓や全身の脂肪細胞に蓄えられ肥満となり、脂質異常症の原因となる。

さてここで自らの生活習慣を振り返ってみよう。もし飽食と運動不足が日常化しているいわゆる「カウチポテト族」である場合は要注意だ。あなたは立派な「メタボリックシンドローム予備軍」である。脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの疾患に悩まされる日も遠くはない、かもしれない。

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