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健康コラム

今一度見直したい!現代人の美容と健康を救う、知られざるぬかパワー

秋と言えばお米の収穫時期。米ぬかが健康にも美容にも絶大な効果を発揮することをご存じでしょうか。知らなきゃ損!今日からあなたも米ぬか生活を始めたくなる。そんな「ぬかパワー」についてご紹介します。

 

ぬかは栄養素の宝庫!

「ぬか」とは、穀物を精白したときに出る、果皮・種皮・胚芽などの部分のこと。日本では、一般的に米から出るものがよく知られているので、ぬかと言えば米ぬかを指していることがほとんどです。
米ぬかは、玄米を精米するときに出てくる薄茶色の粉。重量は玄米のわずか10%にすぎないのですが、ここには実は、玄米の持つ栄養素の90%以上が含まれているのです。
白米の20倍のビタミンB1、ほうれん草の10倍の食物繊維など、ぬかは栄養素の宝庫なのです。

 

健康にも美容にも嬉しい!ぬかの効果

米ぬかには、健康面や美容面で体に良い影響をもたらす様々な栄養素が豊富に含まれています。代表的な成分と、その効能をご紹介しましょう。

<米ぬかに含まれる栄養成分>
●フェルラ酸
米ぬか特有のポリフェノールの一種。メラニン生成を抑制し、紫外線吸収機能があるため、肌の美白効果が期待できる。また、アンチエイジング効果が見込める酸化防止機能もある。さらに、脳のお掃除機能がありアルツハイマー病の予防にもなると言われている。

●γ-オリザノール
他の食物に含まれない、米ぬか特有の成分。コレステロールの吸収を抑える働きがある。また、自律神経を整える作用もあり、更年期障害などの不定愁訴(頭が重い、イライラするなどの症状)に効用があるとして医薬品に用いられている。

●フィチン酸
抗がん作用のほか、尿路結石の予防や歯垢形成の抑制効果があると言われている。

●イノシトール
脂肪肝や脂質異常症に効果的。また、うつ病やパニック障害、強迫神経症など精神疾患に有効とされる研究結果もある。

この他にも、腸内環境を整えてくれる食物繊維や、代謝が上がり肌トラブル防止に効くビタミンB1、脂肪燃焼を助けるビタミンB6、強力な抗酸化作用でアンチエイジング効果のあるビタミンE、肌の新陳代謝を促進するミネラルなど。豊富な栄養素により様々な効果が期待できるのが、米ぬかなのです。

 

食べるだけではない!米ぬかの利用方法

体に良いこといっぱいの米ぬかには、色々な利用方法があります。

<食べる米ぬか>
食用としての王道はぬか漬けです。米ぬかを乳酸菌発酵させて作るぬか床の中に、野菜などを漬けこんで漬物を作ります。米ぬかのたんぱく質や糖質が分解されて旨みや香りの成分を作り、それが野菜にも浸透することで、栄養価が高まった野菜を美味しく食べられます。
豆乳や野菜ドリンクに米ぬかを混ぜて飲む方法も広く知られています。黒糖やメープルシロップを入れると美味しく飲むことができます。
米ぬかを手軽に食べる方法として、もうひとつおすすめなのが、乾煎りしたもの作ることです。油をひかずに焦げないように気を付けながら、米ぬかを7~8分ほど煎ります。そうすることで気になるニオイがなくなって殺菌もでき、密閉容器に入れれば冷蔵庫保管で1週間ほどもちます。様々なお料理にサプリメント感覚でひと足しするだけで、手軽に米ぬかの栄養素が摂取できるのです。

<米ぬかを化粧品に>
お肌に嬉しい栄養素がつまった米ぬかは、化粧品として利用することもできます。代表的な使い方はぬか袋を作って洗顔やボディソープとして使用する方法です。また、お湯でドロドロにしたものを顔に乗せてパックにすることも可能です。しっとりツルツルのお肌になりますので、女性の方は是非試してみてください。
化粧品として使用する場合は、新鮮な米ぬかを使用するようにしましょう。古いものは酸化していて逆効果になる場合がありますのでご注意ください。また、人によっては肌に合わない可能性もありますので、できれば目立たないところでアレルギーテストをしてから使用するようにしましょう。

<お掃除にも使える>
食用、化粧品としてだけでなく、米ぬかはお掃除にも最適なことをご存じですか?油汚れを落とすことができるので、食器洗いや床拭きに使えて、気になる手荒れを防止する効果があるなんて、女性にとっては夢のような話ではないでしょうか。また煎った米ぬかは消臭力も発揮するので、冷蔵庫やゴミ箱、靴箱などのにおい取りとして使うこともできます。

 

古くは江戸時代頃から、人々の生活を支えてきた米ぬか。今改めてそのパワーを見直し、現代に生きる私たちも恩恵にあやかり、健康な体を手に入れたいものですね。