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健康コラム

初秋こそが旬!食欲が増す季節に活躍する低カロリー秋ナスレシピ

インドが原産地で、7~8世紀ごろ中国を経由して日本に渡来したとされるナス。地方独特の品種も多く、現在では100種類をこえる品種があります。夏野菜のイメージが強く、栄養がないと思われがちなナスですが、実は晩夏~初秋が旬で美容や健康効果も。長きにわたり日本人に愛されているナスの、意外と知られていない選び方や保存のしかた、健康効果、さらに美味しく食べられるレシピなどをご紹介します。

 

秋ナスは嫁に食わすな!?

日本には「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあります。憎らしい嫁には、秋の美味しいナスを食べさせるのはもったいないという意味で、そのくらい、秋のナスは美味しいということを表しています。ことわざに登場するのは旧暦の秋なので、現在で言うと8~9月に収穫されるナスのことを指していることになりますが、本当にその時期のナスは美味しいのでしょうか。一般的なナスは、昼夜の温度差が大きくなる夏の終わりごろから実が締まって美味しさが凝縮すると言われています。そう、まさに晩夏から初秋がナスの旬なのです。

 

ナスの健康・美容効果

ナスの主成分は水分と糖質です。栄養素の量は決して多くありませんが、その中で比較的豊富に含まれているのが、カリウムです。カリウムは、ナトリウムの排泄に関係しているため、高血圧症の予防に効果的です。また、ナスの色素であるナスニンと呼ばれるアントシアニンはポリフェノールの一種です。アントシアニンの持つ強い抗酸化作用は、シミ・そばかす・シワなど肌の老化防止に効くだけでなく、血栓ができるのを防いだり、目の疲労を改善したり、美容にも健康にも良いのです。
東洋医学では、熱を冷ます、痛みを止める、血液の滞りをなくすなどの作用があると言われているナス。これは、水分とカリウムが多く、カリウムの利尿作用によって体の熱を下げるためと言われていて、実際にナスは体を冷やす作用が強く見られます。前項でご紹介した「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざは、ナスは体を冷やすから、大事な嫁(妊婦)に食べさせるなという意味という説もあるのです。

 

ナスを美味しく食べるための3ステップ

ステップ1:良いナスを選ぶ
美味しいナスを食べるためには、まず良質のナスを選ばなくてはいけません。お店で良いナスを見分けるポイントは3つあります。ひとつは、へたの上の切り口がみずみずしく、ガクの部分についているトゲが触ると痛いくらいに鋭くとがっているもの。もうひとつは、果皮の色が濃く、表面がなめらかで傷がないもの。そして、皮にハリツヤがあって大きさのわりに重いものです。重さが軽くてしわになっているものは鮮度が落ちているので注意しましょう。

ステップ2:正しく保存する
次に、手に入れたナスを食べる日まで美味しく保つための保存方法です。乾燥しないよう、ひとつずつラップに包んだりビニール袋に入れたりして、冷蔵庫の野菜室など10℃前後の涼しいところに置いておくのが、ナスの理想的な保存方法。ただし、冷やし過ぎると組織が壊れていたんでしまうので、5℃以下にはならないよう注意しましょう。

ステップ3:好みの方法で調理する
そしていよいよ、美味しく食べるための調理です。品種にもよりますが、一般的なナスは焼いても煮ても美味しくいただける万能野菜です。カロリーが低くダイエット中にも活躍させたい食材のひとつですが、和食から洋食まで幅広く調理できるので、飽きずに楽しむことができますね。
注意点としては、カットしたらすぐ調理に使うということです。空気に触れると酸化してすぐ変色してしまうので、美味しいまま食べたいのであれば、手際や段取りの良さが求められます。

 

最後に、ナスを使った簡単でヘルシーなレシピをご紹介しておきます。
様々な食材と相性の良いナスですので、バリエーションを増やして、色々なナスの味を堪能して下さいね。

焼きなすジュレかけ

炒めナスのスープ

ささみ(とナス)の甘辛山椒だれ